「相撲界のアクロバット力士」として知られる宇良。174cmという小柄な体格で大型力士に真っ向から挑み、誰も見たことのない珍しい技を次々と繰り出すそのスタイルは、相撲ファンのみならず初心者をも魅了してやみません。大怪我で序二段まで番付を落としながらも奇跡の復活を遂げた不屈のストーリー、そして唯一無二の「業師」としての取り口――。この記事では宇良のプロフィールから経歴・得意技・人気の理由まで、徹底的に解説します。
宇良とは?30秒でわかる基本プロフィール

宇良(うら)は、日本相撲協会所属の現役力士で、木瀬部屋に所属する前頭格の力士です。
その名前を聞いて「居反り(いぞり)」や「たすき反り」といったアクロバティックな技を思い浮かべる相撲ファンは多いでしょう。
小柄な体格ながら身体の柔軟性と独自の技術を活かし、幕内力士の中でも屈指のエンターテイナーとして評価されています。
大学相撲から角界入りし、スピード出世を遂げたのちに大怪我に見舞われながらも完全復活を果たした――その人生は、相撲の枠を超えて多くの人々に感動を与え続けています。
基本データ一覧【身長・体重・年齢・本名・出身地】
宇良の基本プロフィールを以下にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 四股名 | 宇良 和輝(うら かずき) |
| 本名 | 矢田 和輝(やた かずき) |
| 出身地 | 大阪府茨木市 |
| 生年月日 | 1993年3月8日 |
| 身長 | 174cm |
| 体重 | 約143kg |
| 所属部屋 | 木瀬部屋 |
| 得意技 | 居反り・たすき反り・足取り・肩透かし |
幕内力士の平均身長は約184cm・平均体重は約165kgとされており、宇良の身長174cm・体重約143kgはいずれも平均を大きく下回ります。
それでも上位力士と互角以上の戦いを演じる姿が「小兵の星」として多くのファンに支持される理由のひとつです。
所属部屋は木瀬部屋|師匠や部屋の特徴
宇良が所属する木瀬部屋は、元前頭の木瀬海(きせうみ)こと須磨寺正勝が師匠を務める部屋です。
2009年に創設された比較的新しい部屋でありながら、宇良をはじめ個性豊かな力士を育て上げていることで知られています。
部屋の特徴は、個々の力士の個性や特技を大切にした指導スタイルにあります。
宇良の独特な取り口を師匠が封じることなく伸ばし続けてきた背景には、「力士それぞれの持ち味を活かす」という木瀬部屋の指導哲学があると言われています。
稽古場は東京都墨田区にあり、朝稽古を中心に日々鍛錬を積んでいます。
最新の番付と成績【2026年場所情報】
2026年1月場所(令和8年一月場所)における宇良は前頭2枚目として出場しました。
初日には大関・安青錦と対戦するなど上位との取組が組まれ、注目度の高い場所となりました。
令和7年(2025年)五月場所では前頭五枚目として出場し、小結・髙安とも対戦するなど上位陣との厳しい戦いが続いたのが特徴です。
令和7年九州場所でも前頭として出場し、若元春など実力者と対戦しています。
上位との対戦でも臆することなく自分の相撲を取ろうとする姿勢が、宇良の強さと魅力を示しています。
宇良の令和8年一月場所の取組映像はこちらでご覧いただけます。
結婚や私生活について
宇良の私生活については、公式に結婚を発表した情報は現時点では確認されていません。
力士の場合、結婚・私生活に関する情報は相撲協会を通じて公式に発表されることが多く、未発表の場合はプライベートとして保護されています。
宇良はSNSや各種メディアへの露出も多く、取組以外でも親しみやすい一面を見せています。
例えば2026年1月にはプロ野球の始球式にも参加し、「上手投げ⇒押し倒し」というユニークなパフォーマンスで会場を沸かせました。
相撲の枠を超えて様々なメディアに登場するそのキャラクターは、ファン層の広さを物語っています。
宇良の経歴|大学相撲から幕内復帰までの軌跡

宇良の相撲人生は、まさにドラマそのものです。
大学相撲での活躍から角界入り・スピード出世・大怪我・奇跡の復活という波乱万丈の軌跡は、多くのファンの心を掴んでいます。
ここでは宇良がどのような経緯で現在の地位に至ったかを時系列で詳しく解説します。
関西学院大学時代|相撲部で頭角を現す
宇良は大阪府茨木市出身で、関西学院大学の相撲部に所属していました。
大学時代から独自の技術とアクロバティックな相撲スタイルで注目を集め、全国学生相撲選手権などの大会でも活躍しました。
大学相撲のアマチュアレベルで既に「業師」としての片鱗を見せており、指導者や関係者からも将来性を高く評価されていました。
関西学院大学は相撲の強豪校として知られており、宇良はその中でも頭角を現した存在でした。
大学卒業後は木瀬部屋に入門し、本格的な相撲人生がスタートします。
木瀬部屋入門から新十両へ|異例のスピード出世
2015年3月場所で初土俵を踏んだ宇良は、その後わずか6場所という異例のスピードで十両昇進を果たしました。
通常、幕下付け出しで入門した力士でも十両昇進には数年かかることが多い中、宇良のスピード出世は角界を驚かせました。
大学相撲での実績から幕下15枚目格の付け出しでの入門が認められ、それが土台となりました。
十両でも宇良の独自スタイルは健在で、他の力士にはない技術と柔軟性で連勝を重ねていきました。
幕内からのスカウトとも言える熱視線を浴びながら、宇良は着実に番付を上げていきます。
幕内昇進と大怪我|右膝前十字靭帯断裂の試練
2016年9月場所で念願の幕内昇進を果たした宇良は、幕内でもそのユニークな相撲で人気を博しました。
しかし2018年5月場所の取組中に右膝前十字靭帯断裂という重傷を負ってしまいます。
前十字靭帯断裂はスポーツ選手にとって最も深刻な怪我のひとつで、復帰まで通常1年以上かかるとされる大怪我です。
この怪我により宇良は長期休場を余儀なくされ、休場中にも番付は下がり続けていきました。
一時は序二段まで番付が下落するという、当時の実力を考えると信じられないほどの転落を経験します。
「宇良の相撲はもう見られないのではないか」とファンが心配する中、宇良は地道にリハビリを続けていました。
序二段からの奇跡の復活|2021年幕内復帰
序二段まで落ちた宇良が再び幕内へ戻るまでの道のりは、まさに「奇跡の復活劇」と呼ぶにふさわしいものでした。
序二段から三段目・幕下・十両と一段一段着実に番付を上げていく過程は、多くの相撲ファンが固唾を飲んで見守りました。
2021年には十両で圧倒的な成績を挙げ、同年後半に幕内への復帰を果たします。
この復活劇が宇良の名前を一気に全国区にした出来事でもあり、「序二段から幕内に戻った力士」として相撲史に記録される快挙となりました。
復活の過程で宇良が語った「相撲が好きだから諦めなかった」という言葉は、多くのファンの胸に深く刻まれています。
復帰後の躍進と現在地
幕内復帰後の宇良は、怪我前とは一味違うより安定感のある相撲を見せるようになりました。
アクロバティックな技は健在でありながら、基本的な四つ相撲や押し相撲の技術も向上し、より総合力の高い力士へと進化しています。
2025年の各場所でも前頭上位として大関・三役力士と対戦を続け、2026年1月場所では前頭2枚目として出場するまでに番付を上げました。
2025年3月場所では全勝で7日目を迎え、大関・琴櫻と対戦するなど上位との戦いでも存在感を発揮しています。
宇良の現在地は「幕内中堅〜上位」であり、三役昇進を狙える位置に常に顔を出す実力者となっています。
令和7年五月場所での高安戦の様子はこちらでご覧いただけます。
宇良の得意技と取り口|「業師」と呼ばれる理由

宇良が「業師(わざし)」と呼ばれる最大の理由は、現代の幕内力士では誰も使えないような珍しい決まり手を実際に決めてしまうからです。
相撲の決まり手は82手あり、その中でも「まず出ない」とされる超レアな技を宇良は現役で決めています。
ここでは宇良を代表する技とその特徴を詳しく解説します。
居反り(いぞり)|幕内で数十年ぶりに決めた大技
居反り(いぞり)は、相手の胸元にもぐり込み、後方に反り返りながら相手を転がす技です。
この技の特徴は、極めて高い柔軟性と独特のタイミング感覚が必要な点にあります。
宇良が幕内でこの技を決めた際、幕内では数十年ぶりの出来事として大きな話題となりました。
前傾姿勢で相手に圧力をかけつつ、瞬時に体を後ろに弓なりに反らして相手の体勢を崩す動きは、見た目にも非常にインパクトがあります。
この技を試合で決められる現役力士は、宇良をおいて他にほとんどいないと言われています。
たすき反り|アクロバティックな超レア技
たすき反りは、相手の腕をたすきがけのように抱え込みながら後方に反り返り、相手を投げ倒す技です。
居反り同様、極めて高い身体能力と柔軟性を必要とし、一般的な力士ではそもそも体が動かないとされる技術です。
宇良がこの技を決めた際は動画がSNSで拡散され、「信じられない」「本当に人間か」といったコメントが殺到しました。
相撲の決まり手の中でも「滅多に出ない技」に分類されるたすき反りを、宇良は実際の取組で決めてしまうという驚異的な事実があります。
2017年の栃ノ心戦では空中一回転するような場面も見られ、宇良の身体能力の高さが世界中に知れ渡ることになりました。
足取り・肩透かし|小兵ならではの技術
宇良の得意技は奇技だけではありません。足取りと肩透かしも宇良の武器として頻繁に登場します。
足取りは相手の足を手で取って転がす技で、相手の体重が乗った瞬間を見切る高い観察力が必要です。
宇良の低い重心と素早い動きが、大型力士の足を捉えることを可能にしています。
肩透かしは相手が前に出てきた力を利用して、肩口でかわしながら転がす技で、タイミングと体のさばき方が重要です。
これらの技は小柄な力士が大型力士に対抗するための典型的な手段であり、宇良はそれを高い精度で使いこなしています。
なぜ宇良だけが珍手を繰り出せるのか
宇良だけが珍手を繰り出せる理由は、大きく3つに分けられます。
- 異常なほどの身体的柔軟性:脊椎や股関節の可動域が一般的な力士とは根本的に異なり、後方に深く反ることができる。
- 低い重心と独特の運動感覚:174cmという小柄な体格が低い体勢を生み、相手の懐に潜り込む独自のムーブメントを可能にしている。
- 幼少期からの身体能力の鍛錬:相撲以外にも様々なスポーツや運動を経験したことで、複合的な身体能力が育まれた。
他の力士が同じ技を真似しようとしても、体の構造や柔軟性が伴わないため再現ができないのです。
まさに宇良だけが持つ天性の身体能力と技術の積み重ねが生み出した唯一無二のスタイルと言えるでしょう。
宇良はなぜ人気?ファンを惹きつける5つの魅力

宇良の人気は単に「珍しい技を使うから」だけではありません。
その人気の背景には、相撲という競技の枠を超えた普遍的な魅力が存在します。
ここでは宇良がファンを惹きつける5つの魅力を詳しく解説します。
174cmの小柄な体格で大型力士に挑む姿
幕内力士の平均身長が184cm・平均体重が165kgとされる中で、身長174cm・体重約143kgの宇良は明らかに小柄な存在です。
しかし宇良はその体格差を言い訳にせず、190cm・160kg超の大型力士に真正面から挑んでいきます。
人は本能的に「弱者が強者に立ち向かう」姿に共感と感動を覚えます。
宇良の取組は見るたびにその感情を呼び起こし、「頑張れ!」と声を上げずにはいられないドラマを生み出しています。
スポーツ観戦における最大の醍醐味のひとつである「アンダードッグ応援」を、宇良は取組のたびに体現しています。
序二段から這い上がった不屈の復活劇
序二段まで番付を落としながら幕内に復帰するというのは、相撲史においても非常に稀なことです。
多くの力士が同様の怪我を経験した際に引退を選ぶ中、宇良は地道なリハビリと稽古を続け、何年もかけて番付を回復させました。
この復活劇は「諦めなければ夢は叶う」というメッセージとして、相撲ファンだけでなく多くの人々の心に響きました。
怪我・挫折・長いリハビリ・番付最下層からの再出発――そのすべてを乗り越えてきた宇良の姿は、生きる勇気と希望を与えてくれる物語です。
「宇良を見ると元気が出る」というファンのコメントは、この復活劇なしには生まれなかったものでしょう。
予測不能な取組が生み出すエンターテイナー性
宇良の取組には「次に何が起きるかわからない」というスリルがあります。
普通の力士なら寄り切りや押し出しで終わる場面でも、宇良は瞬時に形勢逆転して珍技を決めてしまうことがあります。
「最後まで目が離せない」「いつ何が起きるかわからない」という緊張感は、相撲観戦を格段に楽しいものにしてくれるでしょう。
スポーツ中継において視聴者が求める最大の要素は「予測不能なドラマ」であり、宇良はまさにその条件を満たす存在です。
令和8年一月場所での義ノ富士戦など、最後まで目の離せない取組が続いています。
親しみやすいキャラクターと人柄
宇良は取組での激しさとは対照的に、普段は非常に親しみやすく温和な人柄で知られています。
メディアやインタビューでの受け答えは穏やかで誠実であり、ファンへの感謝を忘れない姿勢が好感を持たれています。
プロ野球の始球式では「上手投げ⇒押し倒し」という遊び心あふれるパフォーマンスを披露し、会場を笑いと拍手に包みました。
伝統的な相撲力士のイメージとは異なる、現代的でカジュアルな一面も宇良の魅力のひとつです。
「強くて面白くて人柄もいい」という三拍子が揃っているからこそ、幅広い年齢層から支持されているのです。
相撲初心者でも応援しやすい存在
相撲は決まり手や番付など独自のルールが多く、初心者には難しく感じられることがあります。
しかし宇良の場合、「小さい体で大きい人と戦って、すごい技で勝つ」という単純明快なわかりやすさがあります。
相撲のルールを知らなくても、居反りやたすき反りの映像を見れば「すごい!」と直感的に感動できます。
相撲を初めて観る人が「この力士を応援したい」と思う入口として、宇良はこれ以上ない存在と言えるでしょう。
実際に宇良をきっかけに相撲観戦を始めたというファンは非常に多く、相撲人気の底上げに大きく貢献しています。
宇良の取組を見る方法【動画・中継情報】

宇良の迫力ある取組や珍技の瞬間をぜひ実際に見てみましょう。
テレビ中継からネット配信・動画サービスまで、様々な方法で宇良の取組を楽しむことができます。
テレビ・ネット中継で観戦する方法
大相撲本場所はNHKが総合テレビ・Eテレで放送しており、毎日午後2時頃から6時頃まで生放送されています。
NHKプラスやNHKオンデマンドを使えばネット経由でも視聴が可能で、見逃した場合も一定期間は配信で楽しめます。
また、日本相撲協会の公式YouTubeチャンネルでは各場所の注目取組動画を毎日公開しており、宇良の取組も随時アップロードされているのが特徴です。
さらに有料サービスのABEMAプレミアムでは大相撲の全取組をリアルタイムで視聴できるため、よりコアな観戦を楽しみたい方にもおすすめです。
大相撲本場所は1月・3月・5月・7月・9月・11月の年6場所開催されており、各場所15日間にわたって熱戦が繰り広げられます。
過去の名勝負・居反り動画を見るには
宇良の過去の名勝負や居反り・たすき反りの映像は、日本相撲協会公式YouTubeチャンネルで多数公開されています。
「宇良 居反り」「宇良 たすき反り」などのキーワードで検索すると、数多くの貴重な映像がヒットします。
特に2017年の栃ノ心戦での空中一回転の映像は、宇良の身体能力を端的に示す代表的な映像として今も語り継がれています。
以下は最近の取組映像の一例です。令和7年九州場所での若元春戦をご覧ください。
また令和8年一月場所6日目の義ノ富士戦も宇良の技が光る一番です。
まとめ|宇良は相撲の面白さを教えてくれる力士

宇良和輝という力士は、相撲という伝統競技に新たな輝きをもたらしている存在です。
- 174cmの小柄な体格で大型力士に挑む姿は、見る者に勇気と感動を与えてくれます。
- 居反り・たすき反りなどの超レア技を実際の取組で決める唯一無二の「業師」です。
- 右膝前十字靭帯断裂から序二段まで落ちながらも幕内に完全復活した不屈のストーリーは多くの人を励ましました。
- 親しみやすいキャラクターと予測不能な取組スタイルで相撲初心者からコアファンまで幅広い層に愛されています。
- 2026年現在も前頭上位として活躍を続けており、三役・さらなる高みを目指して日々進化中です。
宇良の取組を一度でも見れば、相撲の奥深さと面白さに引き込まれること間違いありません。
まだ宇良の取組を見たことがない方は、ぜひ次の場所から注目してみてください。
きっと相撲が好きになる瞬間が訪れるはずです。


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