「大相撲を見ていたら、あの有名キャラクター・ペコちゃんの化粧まわしをした力士が映っていた!」と気になった方は多いのではないでしょうか。一体どの力士が着けていて、なぜ菓子メーカー・不二家が相撲界のスポンサーになったのか、背景が気になりますよね。本記事では、ペコちゃんまわしを締める力士の詳細プロフィールから、不二家と相撲界をつないだ意外なきっかけ、化粧まわしの基礎知識、さらに本場所での観戦ガイドまでまとめて解説します。
ペコちゃんのまわしを着用している力士【結論】

結論から言うと、ペコちゃんの化粧まわしを着用しているのは時津風部屋所属の力士たちです。
2022年夏場所(五月場所)に初めて幕内土俵入りで披露されて以降、同部屋の力士が不二家から贈呈されたペコちゃん・ポコちゃんのキャラクターをあしらった化粧まわしを代々受け継いできました。
SNSや相撲中継で「可愛い!」「まさかのキャラクターが土俵に!」と話題となり、NHKの相撲中継でも繰り返し取り上げられるほどの注目を集めています。
現在の着用力士プロフィール(四股名・番付・所属部屋)
2026年現在、ペコちゃん関連の化粧まわしを着用している主な力士は以下の2名です。
- 正代(しょうだい)直也:熊本県宇土市出身、時津風部屋所属。2026年三月場所の番付は幕内・前頭。元大関の実力者で、身長184cm・体重約170kg。赤地にペコちゃんの笑顔が大きく刺繍された化粧まわしを締める。
- 時疾風(ときはやて):時津風部屋所属の幕内力士。2024年夏場所に新入幕し、同場所からペコちゃんの舌をデザインしたユニークな化粧まわしを着用して大きな話題を呼んだ。
正代は2020年に大関昇進を果たした元大関で、2022年夏場所から不二家の化粧まわしを着用し始めました。
時疾風は2023年9月(九月場所前)に再十両として在位中に不二家から第3弾として化粧まわしを贈呈され、2024年の新入幕で幕内土俵入りを披露。そのユニークなデザインがSNSで「ペコちゃんのベロだ!」と注目を集めました。
2026年時点での両力士は、時津風部屋の看板関取として引き続き本場所や巡業でペコちゃんまわしを披露しています。
過去にペコちゃんまわしを締めた歴代力士一覧
ペコちゃん化粧まわしの歴史は2022年夏場所から始まります。これまでに着用した力士の変遷をまとめました。
- 第1弾・正代(大関):2022年五月場所より着用開始。赤地にペコちゃんの笑顔を刺繍したデザイン。正代本人は『素晴らしい化粧まわしをいただき、今までの場所よりも勝ちたい気持ちが強くなっている』とコメント。
- 第2弾・豊山(前頭):同じ2022年五月場所より着用開始。豊山は青地にポコちゃんをあしらったデザイン。のちに引退し、現在は不在。
- 第3弾・時疾風(当時十両):2023年九月場所に贈呈。当時はペコちゃん・ポコちゃんと仲良しのオスの子犬キャラクター『ドッグ』をデザインした黄緑色の化粧まわし。2024年夏場所の新入幕後は、ペコちゃんの特徴的な舌をモチーフにした白地の化粧まわしで話題を呼んだ。
豊山の引退後は、時疾風が新たに不二家から化粧まわしを贈呈されるかたちで、時津風部屋とのスポンサー関係が続いています。
2025年10月に行われた大相撲ロンドン公演(34年ぶりの英国公演)でも正代がペコちゃんの化粧まわしを締めて登場し、現地ファンの間でも大きな反響を呼びました。
なぜ不二家が相撲のスポンサーに?ペコちゃんまわし誕生の理由

「なぜ洋菓子メーカーの不二家が相撲とコラボ?」と不思議に思った方も多いでしょう。
実はこれには東京農業大学(東農大)という共通の縁があります。時津風部屋と不二家の関係は、単なる広告戦略ではなく、深い人的つながりから生まれたものでした。
不二家と相撲界をつないだ意外なきっかけ
正代・豊山、そして師匠の時津風親方(元前頭・土佐豊)は、いずれも東京農業大学(東農大)出身です。
一方、不二家社内にも東農大出身の社員が多く働いているという事実がありました。この『校友つながり』がきっかけとなり、不二家から時津風部屋への化粧まわし贈呈が実現したと言われています。
豊山は当時を振り返り、「まさか小さい頃から食べてきたペコちゃんのお菓子メーカーから化粧まわしをいただけるとは思ってもいなかった」と語っており、本人にとっても驚きの縁談だったようです。
このような『出身校コネクション』は相撲界では珍しくなく、後援会や地元企業、同窓会つながりで化粧まわしが贈られるケースが多々あります。
不二家にとっても、NHKで全国放送される本場所の土俵入りで「ペコちゃん」が全国に映し出されることは、絶好のブランドPR機会となっています。
ペコちゃんまわしのデザイン・刺繍の特徴
ペコちゃん化粧まわしは、不二家の人気キャラクターを豪華な刺繍で表現した非常に凝ったデザインが特徴です。
各力士のデザイン詳細は以下の通りです。
- 正代のペコちゃんまわし:地色は赤で、大きな笑顔のペコちゃんが中央に刺繍されている。ふちどりにはミルキーカラー(乳白色)のアクセントが施されており、不二家らしい温かみのある色使いが特徴。
- 豊山のポコちゃんまわし(引退済み):地色は青で、ペコちゃんの男の子の友達キャラクターであるポコちゃんが刺繍されていた。
- 時疾風のドッグ・舌まわし:当初は黄緑地にドッグ(ペコちゃんの愛犬キャラ)、入幕後は白地にペコちゃんの特徴的な舌だけを大胆にデザインした型破りなスタイル。SNSで『ペコちゃんのベロだ!』と話題沸騰。
化粧まわしの前垂れ部分(約1メートル)に刺繍が集中しており、西陣織や博多織などの高級素材を使って手刺繍で仕上げられることが多く、その緻密さは芸術品と呼べるほどの完成度を誇ります。
ペコちゃんキャラクターの親しみやすい表情と、相撲という伝統文化が融合した化粧まわしは、国内外のファンに『可愛い』『日本らしい』と高い評価を得ています。
そもそも化粧まわしとは?通常のまわしとの違いを解説

相撲の『まわし』にはいくつかの種類があり、化粧まわしはその中でも特別な存在です。
テレビや会場で目にする豪華なデザインのまわしは取組中に使うものではなく、入場儀式専用の衣装です。
化粧まわしの役割と使用される場面
化粧まわしとは、十両以上の力士(関取)が土俵入りの際に着用する前垂れ付きのまわしのことです。
通常の取組で使用する『締め込み(取りまわし)』とは全くの別物で、取組中には着用しません。化粧まわしは儀式専用の衣装であり、力士の威厳・美しさ・後援者への感謝を表す重要なアイテムです。
化粧まわしの特徴を通常まわしと比較すると次のようになります。
| 項目 | 化粧まわし | 取りまわし(締め込み) |
|---|---|---|
| 使用場面 | 土俵入り・式典のみ | 実際の取組中 |
| 素材 | 博多織・西陣織など高級素材 | 絹・綿など実用的素材 |
| 重さ | 約6〜8kg | 約3〜4kg |
| デザイン | 刺繍・図柄など豪華 | シンプルな帯状 |
| 費用 | 100万〜数千万円 | 数十万円程度 |
化粧まわしの起源は平安時代の宮中儀式「相撲節会」にさかのぼるとされています。江戸時代には紀州藩がお抱え力士に豪華なまわしを贈ったことで現在のような化粧まわしの形が確立されたとされています。以来長年にわたって受け継がれてきた伝統文化です。
土俵入りの際には、幕内力士が一列に並んで土俵を一周する『幕内土俵入り』と、横綱が独自の型で行う『横綱土俵入り』があります。どちらも化粧まわしを着用した力士たちの姿は圧巻の見応えです。
化粧まわしは誰が贈る?費用相場と贈呈文化
化粧まわしは力士が自分で購入するものではなく、後援者・スポンサー・出身地の自治体・企業・ファンなどから贈られるのが一般的な文化です。
贈り主の例としては、力士の出身地の県や市町村、地元の有力企業・商工会、相撲部屋の後援会、大学・高校の同窓会、スポンサー企業などが挙げられます。
費用の相場については、最低でも100万〜150万円(読売新聞調べ)が相場とされています。
西陣織や博多織などの高級素材に、職人が手刺繍を施すため製作期間は数ヶ月を要することもあります。著名な日本画家や絵師に図柄を依頼した化粧まわしともなれば数千万円にのぼることも珍しくなく、史上最高額はダイヤモンド10カラットを使用した1億5000万円とも伝えられています(朝日新聞調べ)。
関取昇進を機に後援会から最初の化粧まわしが贈られるケースも多く、力士にとって化粧まわしは応援してくれる人々との絆の証でもあります。
引退後の化粧まわしは相撲博物館に収蔵されたり、後援者の元に戻ったり、百貨店の催事で展示・販売されるケースもあります。
ペコちゃんだけじゃない!SNSで話題の企業キャラクターまわし

ペコちゃんの化粧まわしが話題になって以降、SNSではさまざまな企業キャラクターを使った個性豊かな化粧まわしが次々と注目を集めています。
相撲界には長らく伝統的な図柄(龍・鷹・富士山など)の化粧まわしが多かったのですが、近年はポップカルチャーや企業ブランドとコラボした化粧まわしが増え、若い世代のファンを増やす一助となっています。
バズった有名キャラクターまわし5選
SNSや相撲中継で特に大きな話題を呼んだ企業・キャラクターまわしの代表例を5つ紹介します。
- ペコちゃん(不二家)× 正代・時疾風(時津風部屋):本記事で紹介している最もインパクトのある企業コラボまわし。2022年以降、SNSで毎場所のように話題になっている。
- くまモン × 九州場所:熊本のゆるキャラ・くまモンが化粧まわしに登場。2023年の九州場所では中日イベントでくまモンが土俵に上がり、化粧まわしを粗末にするシーンに張り手を食らうという演出で爆笑を誘い、動画が拡散された。
- ラオウ(北斗の拳)× 稀勢の里:漫画『北斗の拳』の悪役キャラクター・ラオウが稀勢の里の化粧まわしに。そのギャップがSNSで大きな反響を呼んだ。
- ジェラートピケ(ピケベア)× 貴景勝:ふわもこ素材で人気のファッションブランド・ジェラートピケが2023年末に贈呈。もこもこのピケベアが刺繍された化粧まわしは『かわいすぎる』と女性ファンを中心にバズった。
- 熊谷組(くま所長)× 琴櫻:大手ゼネコン・熊谷組のオリジナルキャラクター『くま所長』が施された化粧まわし。えんじ色の生地にデザインされた愛らしいキャラクターが話題になった(2024年贈呈)。
このほかにも、KPMGジャパンから贈られた安青錦の化粧まわし(ウクライナの伝統刺繍文様をモチーフ)や、ジェラートピケのひよこキャラを着けた北青鵬など、多彩な化粧まわしが次々と登場しています。
企業が化粧まわしをスポンサーするメリット
企業が化粧まわしをスポンサーする最大のメリットは、NHKの生中継を通じた全国規模の広告露出です。
大相撲本場所はNHK総合テレビで毎日午後3時40分ごろから生放送されており、視聴者数は1場所あたり数百万人規模に上ります。幕内土俵入りは必ず中継されるため、化粧まわしに描かれた企業ロゴやキャラクターが15日間、全国の視聴者の目に触れることになります。
企業が化粧まわしをスポンサーする主なメリットは以下の通りです。
- テレビCM換算で高い広告効果:毎場所15日間の生中継露出はCM費用に換算すると数千万円相当とも言われる。
- SNSでのバイラル効果:ユニークなデザインはX(旧Twitter)やInstagramで拡散されやすく、1投稿が数万インプレッションを超えることも珍しくない。
- 伝統文化との親和性:国技・相撲とのコラボは企業のブランドイメージ向上につながり、特に日本文化への関心が高い外国人観光客にも訴求できる。
- 人的つながりによるCSR的側面:単なる広告ではなく、出身校・地元・縁のある力士を応援するという文化的文脈があり、企業の社会貢献活動としてのPR効果もある。
2025年10月のロンドン公演でもペコちゃん化粧まわしが英国ファンの間で大きな話題になり、海外への日本ブランド発信という側面でも企業スポンサーの有効性が改めて証明されました。
ペコちゃんまわしを本場所で見るには?観戦ガイド

「ペコちゃんの化粧まわしを生で見てみたい!」という方のために、本場所・巡業での観戦方法をわかりやすくまとめました。
化粧まわしを見るためのポイントを押さえれば、せっかくの観戦が何倍も充実したものになります。
化粧まわしが見られるタイミングは土俵入りだけ?
化粧まわしが見られる場面は基本的に土俵入り(どひょういり)の時間帯のみです。
本場所では毎日、幕内の取組開始前に『幕内土俵入り』が行われます。東西の幕内力士が化粧まわしを締めて土俵に上がり、塩まきや四股などの所作を披露したあと、横綱土俵入りへと続きます。この土俵入りの時間帯が化粧まわしを見られる唯一のチャンスです。
取組(本番の相撲)が始まると力士は締め込み(取りまわし)のみの姿となるため、化粧まわしは外されてしまいます。
なお、化粧まわしが見られる場面は本場所の土俵入りのほかに以下もあります。
- 巡業(地方巡業):地方各地で行われる興行でも土俵入りが行われ、化粧まわしを間近で見ることができる。本場所より席との距離が近いケースも多い。
- 初場所・千秋楽パレード:場所によっては千秋楽後のイベントで化粧まわし姿を見られる機会がある。
- 稽古総見:一部の部屋では後援会向けに化粧まわし姿の撮影機会が設けられることがある。
本場所・巡業で観戦するための基本情報
本場所は年6回開催されます。2026年の日程は次の通りです。
- 一月場所(初場所):両国国技館(東京)
- 三月場所(春場所):エディオンアリーナ大阪(大阪)
- 五月場所(夏場所):両国国技館(東京)
- 七月場所(名古屋場所):ドルフィンズアリーナ(愛知)
- 九月場所(秋場所):両国国技館(東京)
- 十一月場所(九州場所):福岡国際センター(福岡)
チケットの購入方法は主に以下の3つです。
- チケット大相撲(チケットぴあ):日本相撲協会公式のチケット販売サイト。各場所の先行抽選から一般販売まで対応。公式サイトはチケット大相撲。
- 大相撲公式ファンクラブ:入会すると先行抽選(1次・2次)に申し込める。最速でチケットを入手したい方はファンクラブへの入会が有利。
- 相撲案内所(国技館開催のみ):両国国技館周辺の相撲案内所では桝席のチケットを取り扱っており、独自サービス(お弁当・お土産付きプランなど)も充実。
化粧まわしを確実に見るには、幕内土俵入りが始まる午後3時40分ごろ(目安)までに着席することが重要です。
入場は朝8時ごろから可能なため、早めに入場して幕下・十両の取組を楽しんでから幕内土俵入りを待つのがおすすめの観戦スタイルです。
巡業チケットは相撲協会公式サイト(日本相撲協会公式サイト)や各地の主催者サイトで販売されます。本場所と比べてチケットが入手しやすく、力士との距離も近いため、初めて観戦する方にも巡業はおすすめです。
まとめ

ペコちゃんの化粧まわしと不二家スポンサーについての要点を振り返ります。
- 現在の着用力士は時津風部屋の正代・時疾風:正代は赤地にペコちゃん、時疾風は舌やドッグをデザインしたまわしを着用。どちらも幕内で活躍中。
- 不二家スポンサーの背景は東農大つながり:正代・豊山・時津風親方(元前頭筆頭・土佐豊)の母校が東京農業大学であり、不二家の社内にも同大学出身者が多かったことが縁となって実現。
- 化粧まわしは土俵入り専用の儀式衣装:最低100万円超の高級品で、後援者・企業・自治体などから贈られる伝統文化。重さは6〜8kg。
- 企業キャラクターまわしはSNSで絶大なバイラル効果:くまモン・ラオウ・ジェラートピケなど多彩なコラボが続いており、NHK中継での露出と組み合わさって高い広告効果を発揮している。
- 本場所で見るには幕内土俵入りの時間帯(午後3時40分ごろ)を狙う:チケットは『チケット大相撲』や公式ファンクラブの先行抽選で入手できる。
ペコちゃんの化粧まわしは、大相撲という伝統文化と現代のブランドキャラクターが融合した象徴的な存在です。
ぜひ一度、本場所や巡業で実際に正代・時疾風の土俵入りを生で観戦し、ペコちゃんまわしのインパクトを体感してみてください。


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